カウンセリングでうまく伝わらず、「また思っていた仕上がりと違う…」と感じた経験はありませんか?
多くの方が抱えるこの不安は、実は“コミュニケーション不足”ではなく、“髪の状態の理解不足”から生まれています。
一例をご紹介します。
「広がる」「うねる」「まとまらない」
その原因を“自分のクセのせい”と思い込み、毎回「軽くしてください」とオーダーされていました。
しかし実際の髪の状態を見てみると、問題は“梳きすぎ”でした。
毛先の厚みがなくなり、髪の中間部分に空洞ができて、結果的に広がりやすい状態になっていたのです。
僕が提案したのは、あえて“軽くしすぎない”カット。
最初はお客様も半信半疑でした。
「軽くしないと重くて扱いづらくなるんじゃない?」
そう感じるのも当然です。
でも、髪の密度が戻ることで、水分や油分のバランスが整い、実は扱いやすさが増すんです。
数回の施術を重ねるうちに、お客様の髪は見違えるようにまとまりました。
毛量は確かに増えましたが、広がりやうねりが減り、朝のスタイリングもスムーズに。
多くの方が「軽くする=扱いやすくなる」と考えていますが、これは大きな誤解です。
本当に大切なのは、“髪の重心”を整えること。
髪の厚みや重さを正しく残すことで、髪は自分の重みで自然にまとまります。
それが“扱いやすい髪”の正体なのです。
「いつものオーダー」や「いつものホームケア」が、
もしかしたらあなたの髪を扱いにくくしている原因かもしれません。
一度、“軽さ”の基準をリセットして、あなたの髪が本来もつ美しさを取り戻しましょう!